生きている人の幸せ=ご先祖様の幸せ
ご先祖様にとって、最も望んでいることは「生きている方の幸せ」であります。
仏教では、本来、人は生まれながらにして「仏性(ぶっしょう)仏の心」があると考えられています。
お葬式や先祖供養などを通じて、自分自身の仏性に目覚めることは、ご先祖様にとってもこの上ない喜びとなるでしょう。
そして、お大師様の教えである
「如実知自心 (にょじつちじしん)ありのままの自分の心を知る」
の理解を深めていくことで、様々な悩みや苦しみの原因は、環境や対人関係ではなく、
「自分の心の中にある」
このことに気付くことで、心の安寧に繋がっていくのではないかと思います。
故人様との別れ
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葬儀や供養を通じて仏教と出遭う
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仏性に気付く
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悩み苦しみの原因を知る
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自分を知り、自分自身と向き合い、少しずつ心の安寧を得る
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残された方が幸せに暮らしている姿を見て、ご先祖様も心が安らぐ
この事が正しく「供養」「人と共に養う」であると思います。
「生きる」とはなにか。「亡くなる」とはなにか。
「生きる尊さ」「命の儚さ」
その事を教えてくれるのが、お葬式や先祖供養ではないでしょうか。
お葬式や供養の在り方は変わっていっても、
この本質だけは忘れずに、ご縁がある全ての方々へ伝えていきたいと思います。
どんな些細なことでも構いません。何かございましたらいつでもお話ください。
合掌